Fm*

人間は飛べない

リリイ・シュシュのすべて」読み終えました。映画を見てから文章を読んだからなのか
映画が先か小説が先か?と考えてしまうわけで。
結末のシーン。小説ではそこまで踏み込んでいなかった。
所々、小説に出てこなかったエピソードがあったり、
映画ではなかった部分が小説には書かれていたり。
手法は違えどどちらも同じ岩井監督の作品なんで
なんとも不思議。
小説に出てくるリリイの作品、なんとも生々しい。
脈々としてる。
salyuが歌った「呼吸」は小説のリリイの「呼吸」とは違うんだけど、
岩井さんの作りあげた世界のリアルさが
活字で見ると何とも言えない。
コアなファンの熱っぽい「感情」と文字の「無機質」さ、
掲示板ログの時間軸、現実とネット上の虚構、
リリイ・シュシュとメディア、リリイの世界観…
あと沖縄の不思議な体験。
うーん。
映画観た人は読んだらはまると思う。