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Salyu Tour 2009 Merkmal@大阪厚生年金会館大ホール 4/4

この日の天気は雨。前の日は晴れていたのになぁ。
この日はずっとこの日を楽しみにしていた母とともに行くことに。
「月世界」でたまたま当たったライブにいっしょに行って以来
ともにsalyuのファンになって比較的遠出でないsalyuの出演するライブは
母といっしょに行くことになってしまっているのだ。
今回のsalyuのツアーは唯一大阪が2daysで立ち見が出るほどで
そのお客さんの層も結構厚いというか、
母は「私みたいな年配の人間がいるかしら」と結構気にしていたようだけども
開場してから着席してあたりを見回してみると
結構年齢にばらつきがあったりして母は安心したみたいだった。
前回みた武道館は平日だったこともあってわりと若い人が多かった。
学生さん〜20代が中心で、男女比も7:3の女性多め。
しかし大阪は男女比が半々くらいで年齢も20代、30代が多いものの
40代、50代(親子連れの親世代)もちらほらいた気が。
グッズ販売ブースをのぞいたら結構並んでてびっくり。
雲ポーチが売り切れていたそうです。
あと紫Tが通販限定になってしまっていたため会場で変えず。がいーん。
結局wolkTシャツのピンクとエコモコタオルのピンク購入。

ぴんく祭り。


wolkTシャツめっちゃかわいい。
着てみるともっとかわいい。さっそく着替えて着席。

7分ほど押して、開演。
salyuスキャットがはじまる。
舞台上のスクリーンにCGの木の根っこが映し出されて、水中で脈を打っている。
水中の気泡にはかつてリリースされた作品のジャケットが映し出されている。
水上にあがった場面で何もない空間に雲が流れていく。
「回復する傷」に曲が切り替わる。
音はsalyuの声と、鼓動のSEのみ。
ぞくぞくして、ぞわぞわっと涙が出てくる。
感動の涙なのか興奮の涙なのか。いや、たぶん興奮の涙。
もう何回もさりゅのうたを聴いているくせに
やっぱ何らかの涙腺センサーが反応しちゃうんだろうな。
幕がゆっくり上がっていって、セットの波状の通路にオーディエンスに背を向けて佇み
「プラットホーム」のピアノのイントロが始まって
salyuが歌い始めたときにはもう鎖骨にたまるほどの水分。
(鎖骨がくぼんでいないので大げさですが)
プラットホームってベスト盤が発売されるときに
「この曲は自分自身を想って歌っている」とインタビューで答えてて
salyuの声に力がこもっているようなアツい歌唱でした。
前に同じ会場でTARMINALツアーでのプラットホームの時は
ピアノの大ラス前のフレーズがイントロにきただけでうぅぅ〜!!って泣いたけど
今回はもう歌がすばらしくって泣いた。
2曲目は「be there」。ヒロコちゃんのコーラスワークが光ります。
しかし私は歌終わりの「woo〜」と伸ばすところが好き。
ステージ後方はすだれ状の幕に映像が流れるのだけど
そこで「Welcome Thank You For Coming」と文字が。にくい。
「彗星」はめざましの広人苑で安先生とトレーニングしてるのを思い出して
この曲は歌い方を綿密にコントロールされているんだなぁと実感。
「孤独とひきかえでもまた明日を探せるから」と付け足したメロディも
今まででも一番じゃないかと思うほどの安定感と伸びのある歌声。
しかし曲中後ろの座席の女の子がしゃべっていたのがすんげぇぇぇ気になった。
私の隣の席の人も何度か振り返っていたほどで(わたしも何度も振り返ってしまった)
本当にデリカシーないなぁって思った…はぁ…。
衣装やさりゅがこっちに来ないかとかかわいいとかは曲が終わったときに一言くらいで頼みます。
「Tower」では着ていたドレスのスカート部分の折り返し部分をはずして
後ろ長めの裾のドレスを翻したりしながら
満開の笑顔でステージ端から端まで踊って歌うさりゅがかわいすぎた。
MCでは「さりゅがみなさんの大阪におじゃましています」と挨拶。
大阪では唯一2daysなの、とか大阪へはちょっと長めに滞在する予定で
木曜からすでに前のりしていてマッサージ屋さんに行ったとか
(ちなみに南森町リカバーというお店。)
(この日も行ってきてアロマリンパマッサージ60分コースで行ったらしい)
甲賀流のたこやきを食べたとか2日間来てくれる人もありがとう、
この不景気なのにね、とおしゃべりしていました。
次は10年の歴史の中でもリリイ・シュシュ時代の曲。
飛べない翼、飛行船、エロティックと続く。
今回のツアーの目玉はこのリリイ時代の曲たちだと思うんだけど
特記すべきはやはり飛行船だと思う。
salyuのライブは数多く見ているけど今回のツアーで初めて生で聴いた。
ヒロコちゃんとのユニゾンで最初salyuが低いパートで歌い、
2番は高いパートを歌うスタイルだった。
照明がストロボのように照らし、色も赤を効果的に使用。
ベースのソロでキタダさんにスポットがばしっと当たってるのもかっこよかった。
2番のところでセットに片足をひっかけて歌うsalyuがものすごくかっちょいい。
キャットウォークで歌う姿もなかなかのトランスっぷり。
相対してエロティックでは椅子に座って
メロウな演奏に横顔を見せて歌うのが印象的。
続いて「name」。チェロとピアノのイントロがすき。
あと大サビの前のあらきさんのドラムがすき。
あらきさんの手元、めっちゃ見ててわくわくする。
「夜の海 遠い出会いに」はよかったなぁ〜。
言葉尻のブレスがいつもより強めでどきどきした。
以前はもっとこの曲を歌っているときのsalyuのテンションが高くて
歌終わりの叫ぶようなスキャットも情熱的でよかったんですが
今回は終始落ち着いてコントロールしているように見えた。
あとこの曲を以前イベントで座って歌ってたけど立って歌うほうがしっくりくる。
で、ここでメンバー紹介。(だったような。違かったらどうしよ)
全員紹介し終わったあとで「それではチェロの響きをお楽しみください」と
ステージをメンバーに託しsalyuが左端にハケる。
(武道館では「チェロの演奏の間にさりゅは着替えてきます☆」と言っていた)
ロビンのチェロ演奏が始まり、名越さんのギターが入っていく。
再びステージにスクリーンの幕が下り、映像が映し出される。
salyuがツアー用に書き下ろした詩のフレーズの一部が次々と出てくる。
モノクロの映像でうなだれるsalyu、机に座っているsalyu、そこから降りるsalyu
砂時計をひっくり返すsalyu、羽根の束を両手でつかんでいるsalyu
歌を口ずさむsalyu、唇をかむsalyuなどが映し出される。
そして幕が上がると青色のドレスに着替え椅子に腰かけるsalyuが「砂」をうたう。
「砂」は歌詞の言葉の量が少ないにもかかわらず
小説を一冊ぶんの物語があるような歌で、また季節もぴったりですごくじーんとした。
そして「再生」。この曲は結構昔からあった曲だと武道館で話してたんだけど(意外)
ヒロコちゃんのコーラス(というよりはサブボーカルのようだけど)によって
CDに収録されているようなアレンジが可能になったんだろうけど
その掛け合いになる部分、もっとsalyuが張りあげてもいいのになと思うんだけど
今回もヒロコちゃんが歌う部分になるとセーブしているように思えるんだよなぁ。
で、ふたたびMC。ここではデビューを志した&至るまでの経緯をおしゃべり。
ほぼ武道館と同じように話していたのですが言葉のチョイスが微妙に違って
某レコード会社の方のまえに「そ…」って言ってた。そ。
(ソニーの、って言わなかったのはスタッフに気を使っているんだね)
あとその方は小林さんの…側近?みたいな人で…と言ってたんだけど
ここでお客さんが笑ってしまいsalyuが一瞬戸惑って
「あ、そこツボなの?で、えっと、その黒幕によって…」と言い出したんだけど
そこはsalyuの笑いのポイントだったつもりだったけど普通に流されてしまい
「あ、そこは違うんだ…大阪で笑いを取ろうなんて100年早いんだけどさっ」と言ってた(笑)
あと小林さんて怖くないし、おもしろいよ、と言ったところで
みんなにちくられたらどうしよ…あ、怖くないんだよ!とか言ったり。
次はアルバム「landmark」からの選曲。
「landmark」「Dramatic Irony」「VALON-1」と続く。
目立ったアレンジの変化はないものの、VALON-1は大サビのボーカルアレンジはCDと同じに。
そして「to U」salyuバージョン。
この日のto Uの心地よさったら。今までは結構細かいところでかすれたり外したり
85点から95点の出来が結構多かったんだけども
この日のto Uはほぼ100点でしょう。(わたし採点で)
あとコーラスなしのsalyuだけのまじりけなしの歌声ってのもよかった。
そして「I BELIEVE」。武道館でもそうだったけど、
ここでのこの曲は本当に圧巻。やられた。
「繋いでいくように〜」で涙がだだだぁ〜っと押し寄せる。
歌声も演奏もすごくよいのだけど、そこに立っているsalyuの姿にただ感動する。
あと演出のライトもものすごく良かった。神がかっていたよ。
で、最後のシメのMC。コルテオを歌う前に「大切な人を想って聴いてください」と一言。
コルテオは好きだけどちょっとセットリストにねじ込まれた感が否めない。
(ストリングスが入る曲なんでバンドの音だけでないところがちょっと…うん。)
本編最後の曲は「グライド」。ステージの通路をゆっくり渡る。
横顔を向けて歌うsalyu
ボーカルが途中若干走り気味になるもしっかり歌い上げた。
ベストアルバム発売って聞いた時は正直えぇ〜っと思ってしまったけど
10年のキャリアがあってその時その時にいろんな成長を遂げてきて
総括しておきたい記念のアルバムなのだと伝えられた時と
今回のツアーで見たパフォーマンスを見ていると
なぜだか「おめでとう」と言ってあげたくなるような気持ちになった。
本編最後の「グライド」は彼女のスタートの年である18歳にレコーディングした曲で
その軌跡をたどりながら迷いのない心で現在のsalyuが歌っているということに改めて心を打たれた。
「10年を振り返ってみたときに改めて思ったことは、
自分自身というものは決して自分ひとりで作り上げてきたものではなく
まわりの支えてくれる人々、関わってきたすべての人によって作られたものだということです。
これからも歌手としてますます、バリバリと成長していくので、
これからもよろしくおねがいします」という言葉もまた
彼女の成長が齎したものだと思うのです。うん。
アンコールはメンバーはツアーTシャツに身を包んで先に登場。
そしてトビラのイントロ。歌いだしのギリギリまでためて、やっとsalyuが。
wolkTシャツ(ピンク)にピンクの柄ショートパンツ(のようなフリルスカートのような)を着て登場。
それまでは着席して見ていたお客さんに立つようにちょっとアピール。
トビラの時のsalyuはかわいさMAX。2番のあとの間奏のとこがPVでもかわいいんだけど
ライブだともっともっとかわいい。投げキッスしたり手を大きく広げたり
ミニ丈ボトムもなんのそのというくらい元気に笑顔で動いてました。
武道館ではたぶんなかった最後の「この世界の〜」のロングトーンもあった。
(わたしはカラオケでよくここのマネをする)
と、ここでMC。結構長いこと座ってたからちょっと立ち上がってね、
こうやって体を動かしてみて…と言ってシャドーボクシングするさりゅ。会場笑う。
そしておもむろにグッズの紹介してもいい?ときいて銀色トートを持ってきて
よっこいしょ、と言いながらステージの段差に腰かけてグッズ紹介はじまる。
以下さりゅ宣伝部長プレゼン発言メインで箇条書き。
・雲ポーチが売り切れたらしいので売れ残りを紹介します(笑)
・銀のトートはサブバックとして使ってね。
・今日のおすすめはパンフとエコモコタオルとICカードケース。
・パンフは高橋ヨーコさんに撮ってもらったプライベートショット風の
まだ髪の毛の長いさりゅちゃんが映ってます。蛇腹になってて、
今回スクリーンに映った詩(今回のための書き下ろし)が載っているので
ぜひ今日の記念にどうぞ。
・ICカードケースは男の子でも使えそうな商品を、ということで作った。
アンケートにもよく「男でも使えそうなのを」とよく書かれちゃうから。。
さりゅも会社行く時とか使ってる。ゴールドも作ればよかったな。ちっ。
・エコモコタオルはさりゅが前から愛用していて、髪を洗ったあとに
タオルで頭を巻くときに超便利。しっかり伸びる。(みょんみょんタオルをのばすさりゅ。)
(そしてタオルをおもむろに頭にまきまきするさりゅ。)
こうやって巻いても全然落ちてこない。洗顔のときなどにはらっと落ちたりしない。
ビールを冷蔵庫から取り出すときだってあなたを離さない!
とまぁ細部にまでこだわって作ったのが存分に見受けられたグッズ紹介だった(笑)
次は「halfway」。武道館では映画「ハルフウェイ」の公開前だったので
きっちり映画のお話もしてたけど今回はなし。
この曲だいすきだ。抑えていてもじわっと涙がでる。
最後のアウトロ部分でカーペンターズの「Top Of The World」を
ワンフレーズひっぱってくるのはサニーの小業なのだろうか。にくいぜ。
そして最後は「風に乗る船」。「halfway」で思いのほか泣き過ぎてしまい
ぐずぐず言いつつも「涙のあとには虹が出る」のフレーズに勇気をもらう。
会場も盛り上がり最高潮でエンディング。いやぁ、本当にすごい。
まるでおいしいものでおなかがいっぱいになってしあわせな気分。
これからもついていきたいと思った。最高。
サポメンの演奏も相変わらずのハイクオリティっぷり。
本当にいいライブでした。


終演後アンケート記入して会場を出たら雨があがってた。
夜桜がライトアップされててめちゃくちゃきれいだったな。
雨上がりの天然スモーク効果で照明が反射してちょっと幻想的でした。
携帯忘れて行ったんで、写真が撮れなかったのが残念なり。