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HFM25周年記念EVENT「ウタウタイタチノウタゲ」@クラブクアトロ広島

http://www.club-quattro.com/hiro_info.php?year=2007&month=11&id=117810
出演はPhilHarmoUniQue、Salyuハンバートハンバートキセル斉藤和義(出演順)

いっぱつめはPhilHarmoUniQue。
今年のサマソニで見たけどうーん?という感想だったんですが
すんげぇ良かった。2回目にしてわかった気がする。
あの、あくまで個人の感想なので気を悪くする人がいたり語弊あるかもだけど、
ボーカルの五郎川くんのパワーがすごい。気迫?
スクランブル」、「つなわたり」含む4曲。
スクランブルのときごっつ笑顔で歌ってはって、
またその笑顔もパワーある感じ。
アー写でむすっとした表情が多いからなのか、笑うとすごい。
そんでお客さんの表情をものっそい見て、でも目は泳がず。
夏フェス巡業、ワンマンツアーで全国いっぱいまわってきた余裕なのか!
こないだのサマソニよりぜーんぜんいい。
ラストの曲は「つなわたり」。
これサマソニでも最後にやってたし、彼ら勝負曲なのかな?
結構歌詞が強烈に響いたものだったんで覚えてたんですが
今回のパフォーマンスで涙が出ましたよ。ぐっときた。
(なんか私が涙でた!つっても安っぽく聞こえるね、ごめん)
この曲アルバムに入ってないのよね…。自由人のときからある曲なのかな。


続いてはあら、もう出てきちゃったの!Salyuさんでした。
セットチェンジでシミーさんが出てきてうわ!と驚き
さらにカホンやらしゃららん(バーチャイム)やらも組まれて
やべー、もうSalyuちゃんなの、と思い舞い上がってどきどき。
そこにユキオちゃんこと名越さんが出てきてあらきゆうこさんが出てきて。
客電がゆっくりおちて…

なかなかサリュウが現れないのであらきさん、名越さん、シミーさんがそれぞれ音を出し始める。
それは曲の始まりではなく、ステージの上の間をつなぐとともに
すてきな空気を生み出してくれました。それはなじみのこのメンバーならでは。
そこにSalyu登場。前のレポに続いて衣装も絵に描いてみたよ。

「こんばんは、サリュウです。今日は4曲やります!」と宣言。
え、4曲なの…もっと聴きたいのにぃ〜と思ってたらあらきさんが
カホンでリズムを刻みだした。1曲目は「be there」。
サビの「思い通りに〜」のところもきれい伸びる。
あと最近の歌い方というか、ブレスを大きく吸い上げる音の使い方や
低音に強めに息を出すとこや歌詞の語尾に強めに息を抜くなんてなテクがあって。
(これはLIBERTYに顕著にあらわれてる…というのはモノマネ研究してる時に気づいたのだけど)
2曲目の「name」は06年のMTWBの時のアレンジ。
高音もグラつくことなく(リリース当初の歌番組では不安定なとこがあったので)
あと大サビでSalyuの声だけになる部分がものすごく良かった。
アコースティックアレンジは楽器が少ないので平淡になりがちで
メリハリをつけるにもパターンが決まってしまいがちなんだけど
このオーソドックスなサビのハイライトでさえもSalyuの声だけで
聴いている方の予想した音を越えるものになっていて。
あと歌の終りにスキャットを入れるのだけどそれがMTWBのものとちょっと変えてて。
ステージをたくさん見てるわたしとしてはそこが楽しみどころだったり。
ここでいったんMC。このライブのリハーサルが12時くらいだったので
到着時間と出発時間の兼ね合いから今回は前乗りして、
パルコでお買い物してみたりしたよーって。
で、今日の衣装のストールは広島パルコ本館の地下1階のナノ・ユニバースで買ったよ、と。
(あ、そうそう、広島のパルコはわたしごのみのショップがいっぱい入ってた)
で、ショップのおねえさんに「Salyuさんですか?」と聞かれて
元気いっぱいに「はいっ!」て答えたとか。
ほしいコートがそこにあって(黒のファー?ボア?のコート)、それは買わないでね!とか。
広島はセットストック以来に訪れて、毎年呼んでいただいてものすごく楽しみだ、とか。
その前に広島に来た、アコースティックツアーでいいね、って言ってもらったアレンジで、
と言って3曲目は「風に乗る船」。
バンドバージョンも好きなんだけどこのアコースティックもやっぱいい。
しゃららん、というハンドチャイムとカホンのあったかい音。
エフェクトのきいたギター(名越さんのギターは終始ふわんふわんした音でした)と
ゆっくりとしたストロークのシミーさんのアコギ。
京都平安神宮、こないだのFPPイベントでも聞いて、
VALON-1に代わるSalyuの代表曲、まさに名刺曲だね。
もう最後の曲なんです、と言うと「ええ〜!」の声が客席からとぶ。
うれしそうに「ありがとうございます、では、新曲を…、
あ、その前に来月の11月28日に新曲が出ます、よろしくねっ」と宣伝もしつつ。
シミーさんと目を合わせてタイミングを合わせ、高音の歌いだし。
CDだとドラムのシンバルが印象的なロックアレンジだけど
今日のアコースティックバージョンでもシンプルなのに力強い演奏。
しかし…さすがサリュウだと思うのはこの曲を完璧に…というか
これはSalyuの中から生まれた曲だなぁと感じられるような歌だったこと。
Salyuの中のことばが音になってるんだなぁ、と。
こんな高いキーじゃライブんとき辛いんじゃないかとか思った私が間違ってた。うん。
この音の高さで、さけびに近いような激しさもあって。
とにかくその歌のうまさとかじゃない部分、そこがSalyuの大きな魅力だと思ってたのだけど
ここんとこいろんなところでステージをこなしてきているSalyu
もっとテクニック、スキルを見せるようなところが多くあった気がしてて。
でも今回のLIBERTYはそれよりももっとSalyuの中のメンタルな部分が垣間見えるような。
うまく言えないけど、よりオリジナリティの濃いものだった。かっこよかった。

M1 be there
M2 name
M3 風に乗る船
M4 LIBERTY

3組目はハンバートハンバート
すいません、全然存じ上げなかった。
でも先入観なしに見た彼らはものすごく良かった!!!
これを機にちょっと紹介しておきましょう。
ハンバートハンバートオフィシャルHP
男女の2人組ユニットで男性の佐藤良成(りょうせい)さんはソロでも活躍されていて
バイオリンでいろんなミュージシャンの方のCDにゲストで参加されているそう。
驚いたのは普通男女ユニットだと男性がギター弾いてるのが多いんですが
なんとバイオリンなんですよ。しかも男女ダブルボーカル。
しかも曲が始まってみたらアイリッシュ。カントリーやん。
歌詞もまったくカントリーの世界。世界の民謡のような。
女性ボーカルの遊穂さん声はYUKIちゃんの声をもっと涼やかにした感じ。
1曲目の「大宴会」はお葬式のうた。
なんともカントリーなテイストの歌詞。
ありったけのお酒と昔話で大騒ぎしてくれ、そして朝が来たらおれは行くよ、という歌詞。
スチールギターとアコギ、ブルースハープの世界。
途中キセルのベース(弟くん)を呼び込んで1曲。
独特の空気と楽器の音のあたたかみ、おだやかなボーカル。
草とか土のにおいが似合いそうな歌詞。
うーん、はじめてだなぁ、こういう音楽を生で体感するの。
いやぁやられてしまいましたわ。
成功とともに変わる生活と他人の態度。空しい、自分は何処に、とうたう「透明人間」。
男女ユニットを活かした掛け合いの「おなじ話」。ぜんぶで6曲披露。
映画「包帯クラブ」で音楽担当してたりサマソニ出演してたりして
知ってる人は知ってるのかな?
公式HPには有名な方もコメントを寄せてらっしゃいますね。
大阪にきてくれたらまた見たいと思ったユニットでした。
途中MCでワンマンツアーに向けて作ったグッズのTシャツを着てきたかったけど
完成が間に合わずに今日はメタリカのTシャツです、とか
遊穂さんがMCでしゃべってちょっとグダグダになったら
「はやく曲いきましょーか」などと良成さんが強めにツッコんでたのが面白かった。
夫婦でもないな、兄妹みたいな関係なんですかね。


続いてはキセル
京都出身の兄弟ユニットなんですよね。せっちゃんのアルバム「紅盤」でもカバーされてます。
しかしその情報しか知らず、オリジナルを知らないんですよ…。
どうもハンバートハンバート佐藤良成さんとも親交があるらしく
1曲バイオリンで登場してコラボレートしてはりました。
えーとね、今回は2人だけの編成でね。
エフェクターリズムマシンを駆使した宅録探究系の音とやわらかい歌声。
弟さんはノコギリ演奏もしてました!「おーまーえーはーあーほーかー」のあのノコギリね。
シュールにも聞こえる「君の犬」、「枯れ木に花」など
来年にリリースされるアルバムから何曲か披露。
京都出身ということでMCは関西弁。
ゆるゆるな感じが人柄を表しててとても良い感じです。
大きなライブハウスではないのでこんな音楽がとても心地よく響いて
トリップできそうなそんな空気。心地いい。歌声もゆるくて心地いい。


そしてトリはもちろんせっちゃんですよ。斉藤和義
しかしこの時点で時刻はすでに21時過ぎてます。
22:30に広島駅にいなきゃいけないんで途中退場せなあかんかギリギリっぽかった。
しかしセットチェンジ…というよりサウンドチェックに時間かかってて
10分以上費やしてたかな…とにかくリズムマシンの速度が定まらないらしく
ちょこちょこローディーさんがあっち動かし、こっち動かし。
やっとこさせっちゃん登場!自由の女神のイラストTシャツとジーンズ!ゆるいー。
そしていえーい、と小さく手を振るせっちゃん。わー!きゃー!
見に来ていたお客さんのほとんどがせっちゃん目当てなのでしょう、すごい歓声。
野太い声、黄色い声。せっちゃーんせっちゃーん言うてね。
で、今日は弾き語り。これは贅沢よ。ギタープレイを凝視するチャァァンス!
1曲目は「ベリーベリーストロング」。
サマソニでこの曲にやられたなぁ。1曲目からきたよ。
2曲目は「進めなまけもの」。まさか聴けると思わなかったー(笑)
初期の曲だったのでうれしかったー。
ここでMC。せっちゃんも広島に前乗りしてたけど
前日は寒すぎてホテルから出たくないな、つうことで
テレビカードを購入して昼からエロな番組を見てて3回…と言ってました。
すごいでしょ、中学生並みでしょ、って。
ともかず。を思い出したよせっちゃん…。からだは40、でも心は中2さーあー。
いやからだも一部は中学生並みやがな!
あとクアトロで去年も弾き語りやってたな、とか
今回のイベントが広島25周年記念FM、クアトロ6周年、てキリ悪いな!とか
今回のメンツはゆるくていいよねぇ、なんてことも言ってました。
そして3曲目。「ワッフルワンダフル」。うおぉぉぉーー。
まさか「ジレンマ」から2曲も聴けるとは…。もう泣いたね。
あとあのギターの小指駆使した押さえ方…すげぇ。家帰って再現してみてぇ。
そしてキセルのおにいちゃんを呼び込んで「愛に来て」。
ここでせっちゃんがさっきローディーさんが悪戦苦闘してたリズムマシン
なんとヤフオクで2000円くらいで手に入れたんだそうで。
つまみで速度調整するのだけどそのつまみがミリ単位で調節しないといけないらしく
ちょっとでも触るとすぐリズムが速くなったりしちゃう。
ライブ中もちょっとしたことでリズム狂うことがあるそうな。
でも買って満足してるんだって。あとのど飴CM効果で、飴いっぱい貰ったってさ。
で、弟君呼びこんで斉藤和義キセルで「ベガ」。
弟君呼んだときに出番終わって階段のところで
「あそこ間違っただろ」ってちょっとけんかしてたよね、と暴露。なかよくね、だって。
で、キセルくん退場して新アルバム「I LOVE ME」から
「嫌いになれない」。そして「かすみ草」。
かすみ草はユニクロのCMの曲。この曲いいんですよ奥さん。泣ける。泣いた。
もうここで時間は21:30。ドア付近に移動。
そしてタイトル曲「I LOVE ME」。鼻血出るくらいかっこよすぎるー
あのイントロのリフの刻むようなタッチ。かっこよすぎるぅぅ。
そして最後は「歩いて帰ろう」。ギターの音がトラブルで出てなかった気がするんですが
デカイリズムマシンの音に負けず歌い、弾くせっちゃん。
トラブルなんか気にすんな!って感じで「広島ー!」と煽る。かっけえ!
もうその男義とプレイと歌に骨抜きにされたよ。渋すぎる。
笑顔でさーっとハケるせっちゃん。時間は21:44。どーする自分!
でもでもやっぱ走ってでもね、最後まで見て帰る!ということで
いったんドリンクブースで淡麗生をぐいっと飲み、再びフロアに戻る!
するとやっぱりせっちゃんアンコールで登場。
曲はもちろん「歌うたいのバラッド」。
アコギの弾き語りなんてなんて贅沢なのだ!!!!
興奮してもう泣いたさ。最後のところでは絶妙な指技。あの後半の盛り上がりと
最後の一音まで惜しみたいくらいのギター。
もうなんて言ったらいいんだろ、やっぱこの人のうたなんだよ。ほんもんすげぇよ。
感動を全身でうけとめて、フロアを出て、エレベーター乗って、
そっからダッシュ!…って道がわからねえぇぇぇ!
ぐるっとパルコ一周してやっと大通りまで出て、ダッシュ
路面電車に乗り、そっからバス乗り場までまたダッシュ
息をきらせてバスに乗りました。
あらためてライブを思い返す。
今日のライブは歌手の人が全員歌詞が聞き取れるタイプだったなぁ。
マイクにのせても言葉がとどく。なかなかないよね。
とにかく濃い時間でした。とてもよいライブ。夢番地さんありがとー。
このメンツをどうにか関西で見たいもんですな。
ライブに携わった方々、お疲れ様でございました。