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4月26日の話

連日の残業で地味に苦しかった日々だとか
携帯水没で地味にへこんだりとか
いまの日本全体の、いろんな気持ちが交錯した中での
自分のなかにあるなんだかもやもやな感じとか、
なんかこう、電球がきれそうで、もうちかちか点滅して
ああ、消えそう、消えちゃうかも…みたいな。
でもなんかそういうのじゃなくなった。
いぜんとしてプラスではないけど、くいっと矢印が角度を変える兆し。


Salyu×Salyuのライブはすばらしかった。
言葉を選ぶのがむつかしい。
生身の、血流の、鼓動の音。
おどろいた。


Salyu×Salyuのプロジェクト発表があって
新しいsalyuの試みに新鮮な喜びがあったものの、
文字で発表された情報から受けた印象は正直なところ
ちょっと無機質で、ある種聴く人を限定してしまうような感じだった。
コーネリアスの小山田君に対してごくわずかな表面をすくったような情報しか
自分の頭の中に入っていなかったものだから、
ある意味では仕方がないのだけれども。
とにかくドメスティックな雰囲気ではないところにさりゅちゃんは行きたいのかなぁ、と思って
静かに見守る、そんな気持ちになってしまってた。
なんか手放しでやった!新曲!アルバム!ツアー!やっほーい!ではなかった。



アルバム発売が延期になって、ツアーのチケットがやってきて…
アルバムをやっと手に入れて、でもなんかしばらく聴けなかった。
わたしの趣味嗜好として、あまり他人に話しても共感されないことなのですが、
わたしはライブ1週間前はそのアーティストの音楽をわざと聴かないのです。
すきなおかずは最後にたべるのと似た感覚だといえば
もしかしたら共感してくださる人がいるかもしれません。
でも、今回はなんかそれとは違くて。
自分のメンタル的な話なのですが。
すげーあーもーめっちゃ落ち込んでてもう無理、正直無理、
這い上がれねー!って時にしか
音楽とか人間に癒しを求めちゃいかん、甘えるなボケ!根性見せろ!と
日々自分に戒めているんです。転職してから。
なによそれ、と思う方もいらっしゃるでしょうが自分不器用なんです。
で、



3月4月、もやもやした気持ちピークで迎えたライブ当日。
軽くショックを受けるくらい「音楽ってすごい」という
言葉にすると呆れるぐらいにシンプルですけど、
膨大な、壮大な感動に圧倒されました。


以下、ちょっと具体的な曲名が入るのでたたみます。



「to U」。
こんなにも蛇口ひねる感覚で涙が出るもんかね、と。
いままでもそうだったんだけど。
何回もほんといい曲だな、って涙がでちゃうことがあったけど。
今の、というかあの時点の自分があの曲から受けたものは
今までのものとは明らかにちがうものだった。
蛇口から水、ではなくポンジュースぐらいの特別な感動。
うーん、表現はどうあれ、とにかく特別だったんだ。
メロディにのせた歌詞だけど、さりゅちゃんの言葉のように思えたんだ。
きっとそうだ。いやわかんないけど、たぶんそうだと思う。



あと今回のライブは前回のものよりちょっと未完成な部分があって
それもまたいろんなミラクルを生み出していたように思う。
新しいバンドメンバーで、コーラスのリードを取って、
さらに楽器(ピアニカやらサンプラー)まで。
今回はスタンディングでのライブだったんだけど、
アンコールのMCで「女の子はヒール履いてる子、だいじょうぶ?」と
気遣っていたのだけど、まさにライブ前にここぞとばかりに
あべのキューズモールで買い物してヒールで歩き回ったせいで
かなり足が痛かったのできゅんとしてしまった。
緊張感とはまた違ういいムードのステージに
観客としては新鮮な驚きに満ちたライブだった。
観終わったあとの高揚感から、アンケートに書いた感想が
文章にならなくてえらく時間がかかってしまったくらい。


salyu × salyu tour s(o)un(d)beams
4.26 なんばHatch


M1. It's a fine day
M2. ただのともだち
M3. muse'ic
M4. Sailing Days
M5. 心
M6. 歌いましょう
M7. グライド
M8. レインブーツで踊りましょう
M9. 新しいYES
M10. s(o)un(d)beams
M11. Mirror Neurotic
M12. 奴隷
M13. Hostile To Me
M14. 続きを

encore 1

M15. HALFWAY
M16. to U

encore 2

M17. Hammond Song