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10年という月日

ああ、もう10年です。
阪神淡路大震災から。
ここ1週間たくさんの特番が組まれて
その10年を振り返ったりしてみたんですが
振り返ると言ったけれど
その時の記憶は
思い出そうと意識しなくとも
すぐに出てくるもので。
わたしの住む地域は震度5くらいで
神戸のような凄まじい揺れ方ではなかったんです。
食器類も無事だったし、被害は最小限でした。
でも何というんでしょうか。
ショックだったんですね。
揺れているときよりもその後が。
うろたえる両親の声とか。


その当時は自分は中学生で、
のほほんと毎日暮らしていたけれど
地震のあの時、
「ものを失う」
「人が死ぬ」
「生活するということ」
「お金」
「国」
まだまだいっぱいあるけれど
色んな現実を目の当たりにしました。


地震の事に関しては人それぞれ色んな思いがあって
それはそれでいいと思うのだけれど。
何か物悲しい、そんな気持ちになりました。
大学時代に授業で「戦争など僕らは知らないし、
体験した人も死んでいく。
いつか忘れてしまう出来事だ」と言い
戦争を肯定した友人に対して
反論できなかった自分の不甲斐無さに似た
そんな気持ち。